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テーマ: Let's read a Investment trust description!
交付目論見書の読み方
家電製品を購入すると取扱説明書が付いてくるように、投資信託にも説明書があります。
今回は、投資信託のトリセツ「交付目論見書(投資信託説明書)」 についてご説明します。
交付目論見書とは、投資信託商品の重要事項をまとめた説明書です
記載されている主な項目は、次の4つです。

交付目論見書の活用方法
投資信託は、投資先の地域や資産、リスクの種類や大きさ、かかるコストや過去の実績など商品によって実に様々です。これらの投資判断に必要な情報が、交付目論見書にまとめられていますので、購入時はもちろん、商品の変更や比較をするときにも確認するようにしましょう。
交付目論見書は、「わたしの確定拠出年金サポートサイト」へログインし、画面下の「運用商品お助けBOX(商品詳細・商品情報)」よりいつでも閲覧することができます(スマートフォンからは「商品ライブラリー(商品リストを見る)」より閲覧できます)。
10枚程の資料ですが、すべてに目を通し理解をするのは大変ですので、特に押さえおくと良いポイントをご紹介します。
ポイント1:ファンドの目的・特色
ここでは、ファンド(商品)の運用目的や何を投資対象としているのかを確認しましょう。
- 投資対象地域の確認:国内か?外国の先進国か?新興国か?
- 投資対象資産の確認:株式か?債券か?バランス型か?
- 運用方針の確認 :パッシブ型か?アクティブ型か?
- ベンチマークの確認:目標とするベンチマークは何か?

ベンチマークに対して、連動する運用目的のものは、「パッシブ商品」、ベンチマークを上回る運用目的のものは「アクティブ商品」となります(ベンチマークを定めていないアクティブ商品もあります)。
ポイント2:投資リスク
基準価格の変動要因
価格変動や為替など商品のリスクの種類や性質を確認します。特に為替リスクの有無は、商品によって異なりますので必ず確認しましょう。
過去の年間騰落率の実績
過去の年間騰落率は各年の運用利回りを示しています。商品のリスクの大きさを確認することができます。また「代表的な資産クラスとの騰落率の比較」では、他の投資資産とリスクの大小を比較することができます。

ポイント3:運用実績
基準価額・純資産の推移
基準価格は、投資信託の設定時に1万円投資した場合の残高を示しています。(収益、報酬は加味しています)このため、基準価格が増加している期間はプラスの収益と言えます。また、純資産総額が減少している場合、商品の解約が多い可能性があり注意すべきでしょう。

ポイント4:手続・手数料等
ファンドの費用(保有時・解約時)
購入時、換金時、保有時の手数料が記載されています。保有中の手数料(信託報酬)は、毎年残高に乗じて資産から差し引かれます。信託報酬が高ければ、その分利回りを低下させる要因になりますので、運用期間が長い確定拠出年金では、特に重要な要素です。
また、まれに解約時に手数料(信託財産留保額)のかかる商品もありますので、予め信託財産留保額の有無を確認しましょう。

まとめ
交付目論見書には投資にあたって重要な情報が網羅されていますので、是非とも一度、ご覧になってみてください。
JPアクチュアリーコンサルティング株式会社