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確定拠出年金に関する基礎知識をテーマ別にわかりやすくご案内します

テーマ: Features of REITs and Balanced product.

投資信託の種類:不動産とバランス型について

今回は、投資信託の「不動産」と「バランス型」について解説いたします。

投資信託の主な種類

投資信託は、「何を」「どこに」投資しているかによって分類されています。

確定拠出年金では、投資信託という金融商品が提供されています。
投資信託とは、投資家から集めたお金をもとに運用の専門家(ファンドマネージャー)が様々な商品へ投資・運用するもので、国内外の株式や債券だけでなく不動産も投資対象となります。

少額で様々な不動産へ投資できる不動産型

不動産に投資する投資信託のことを「REIT(不動産投資信託)」と呼び、国内不動産へ投資する「JーREIT」と外国の不動産へ投資する「外国REIT」の2つがあります。
一般の不動産投資では、多額の資金が必要になりますが、投資信託では多くの投資家から資金を集めるため、少額で投資することができます。マンションやオフィスビル、商業施設など複数の不動産へ分散投資し、賃料収入や売買益が投資家へ分配されるしくみです。

主な収入源は、不動産価格の値上がりによる売却益と賃料収入(家賃収入)のため、不景気になったとしても急に家賃を払う人が居なくなるわけではありませんので、安定している面もあります。
その一方で、REITも株式や債券と同様に市場で売買されているため、景気の影響を強く受ける面もあり、基準価額は日々変動しています。
外国REITの場合は、このほかに為替レートの変動による利益や損失が発生しますので注意しましょう(為替変動リスク)。

主なベンチマーク(運用の目じるし)

J-REIT:東証REIT指数 外国REIT:S&P先進国REIT指数

ひとつで様々な資産に投資できるバランス型

バランス型は、1つの投資信託で株式や債券、REITなどに投資するほか、国内・先進国・新興国などにも分散投資できるしくみで、バランス型を1つ選ぶだけで分散投資することができます。

バランス型の特徴

バランス型にはいくつか種類がありますが、最も多いのは4資産(国内株式・外国株式・国内債券・外国債券)へ投資するものです。そのなかでも、債券を中心にリスクを抑えて投資するものや、株式を中心に積極的に投資するものがありますので、自身のリスク許容度に合ったものを選ぶようにしましょう。

バランス型投資信託の代表的なものとして資産配分固定型というタイプのものがあります。運用を続けていると収益の違いから資産の比率にズレが生じ全体のリスクが高まることがありますが、資産配分固定型では定期的に元の比率に自動調整(リバランス)し、リスクを一定に保つちます。

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