なるほど!DC年金
確定拠出年金に関する基礎知識をテーマ別にわかりやすくご案内します
テーマ: Passive Management and Active Management.
投資信託の種類:パッシブ型とアクティブ型
今回は、パッシブ型とアクティブ型の違いについて解説いたします。
投資信託は、運用手法の違いによって「パッシブ型」と「アクティブ型」に分けられます
投資商品を選ぶときは、パッシブ型か?アクティブ型か?を必ず確認しましょう。

確定拠出年金に提供されている「投資信託」とは、投資家から集めたお金をもとに、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。
ファンドマネージャーは投資家から運用を託されますが、自由に運用を行っていくわけではありません。商品ごとに「投資方針」として運用手法や投資対象、組み入れ比率などが決められていて、その投資方針に基づき運用していきます。
値動きがわかりやすいパッシブ型
パッシブ型とは、ベンチマーク(運用の目標とする指数)に連動することを運用手法に設定しているもので、インデックス型とも呼ばれます。例えば、「TOPIXに連動するインデックス型」の商品に投資した場合、TOPIXと同じような値動きをします。
ベンチマークとなるTOPIXや日経平均株価は日々、ニュースで報じられているので値動きを把握しやすい点がメリットです。
コストは、アクティブ型で必要とする分析調査等の手間がかからない分、信託報酬手数料が低く設定されています。

アクティブ型はさまざまな要因で結果が変動
アクティブ型は、ベンチマークよりも上回る運用成果を運用手法に設定しているものです。
例えば、日経225をベンチマークに設定した商品の場合、ファンドマネージャーが企業の調査や分析を行い、日経225とは異なる資産構成とすることにより日経225を上回る運用を目指します。
企業調査や銘柄の入れ替え等に手間がかかるため、信託報酬手数料はパッシブ型よりも高く設定されています。
アクティブ型の運用成績は、投資方針、市場環境そしてファンドマネージャーの実力に左右されますので、商品の内容や実績を見定めて商品を選ぶことが大切です。(例えば、割安株投資を行う商品であれば、市場環境による影響を大きく受けます。)

JPアクチュアリーコンサルティング株式会社